コラム
冊子の写真ページだけカラーにしたいときは?
色を使うページの選び方と伝え方
公開日:2026年11月5日

この記事の要約
- カラーページは、色で何を伝えたいかから選ぶ。
白黒にする図表は、線や項目名でも区別できるか確かめます。 - 表紙と本文を分け、カラーにするページを具体的に示す。
PDFの順番と紙面の番号が違えば、両方と内容を添えます。ページ変更後は指定も更新します。 - 全ページカラーの場合とも、同じ仕様で見積りを比べる。
色のページを減らした分だけ安くなるとは限りません。配置と費用を確かめてから原稿を組み替えます。
カラーで伝えたい内容を選ぶ
花壇の色合い、作品の仕上がり、行事のにぎやかな雰囲気は、カラー写真で伝えやすい内容です。一方、議事の記録や日程のお知らせなど、文章で内容が伝わるページは、白黒を候補にできます。
写真があるページをすべてカラーにする、と決める必要はありません。白黒で試し刷りをしてみると、会場の広さや作業の様子は伝わっても、作品の色の違いまでは分からない、といった差に気づきます。写真で何を見せたいかを基準に選ぶと、色を残す理由がはっきりします。
グラフや地図には、色で区分を示しているものもあります。白黒にするページでは、線の種類や項目名でも区別できるかを見ておきましょう。詳しい整え方は、白黒で印刷する図表の見せ方で紹介しています。
表紙と本文を分け、カラーにするページを伝える
印刷会社には「写真はカラーで」とだけ伝えるより、どのページをカラーにしたいかを示す方が確実です。一つのページに文章とカラー写真が入る場合、そのページをカラーで印刷する希望として伝えます。
表紙・裏表紙と、それぞれの内側も、本文とは分けて書きます。例えば、表紙まわり4ページと本文12ページ、合計16ページの会報なら、次のように指定できます。
表紙まわり4ページ+本文12ページの会報
- 表紙・裏表紙
- カラー
- 表紙の内側・裏表紙の内側
- 白紙
本文12ページ
- 1白黒
- 2白黒
- 3白黒
- 4カラー
- 5白黒
- 6白黒
- 7白黒
- 8カラー
- 9白黒
- 10白黒
- 11白黒
- 12白黒
本文は4・8ページをカラー、残り10ページを白黒にする希望例です。実際にこの配置で作れるかは、依頼先と仕様を確かめます。
PDFの先頭に表紙や白紙が入っていると、画面上のページ順と、紙面に印刷されたページ番号がずれることがあります。「PDFの6ページ目(本文4ページ・花壇の写真)」のように、両方の番号と内容を添えると取り違えを防げます。番号は、実際に渡す最新版のPDFに合わせましょう。
ページ番号がない原稿では、指示用のPDFに印を付けて示す方法もあります。その場合は、印を書き込んでいない印刷用データと分け、ファイル名に「カラー指定用」などと入れて渡します。
全ページをカラーにする場合とも比べてみる
カラーのページを減らした分だけ、冊子全体の金額が同じ割合で下がるとは限りません。印刷方法や製本の工程によって費用の計算が異なり、カラーのページが多ければ、全ページをカラーにする方が費用を抑えられる場合もあります。
見積りでは、サイズ・部数・用紙・製本方法をそろえて、「全ページカラー」と「指定ページだけカラー」を比べます。予算の目安があれば、色を残したいページと一緒に伝えると、どこを変えられるか相談しやすくなります。
写真を数ページにまとめる案もあります。ただし、本文の説明から写真が遠くなると、読む人がページを行き来することになります。先に原稿を大きく組み替えるより、今の構成を示し、ページの位置を変えることで費用や作り方に違いが出るかを聞いてから検討すると、手戻りを抑えられます。
入稿前に、カラー・白黒の指定を見直す
編集途中でページを追加したり、写真を移したりすると、最初に決めたカラーのページ番号も変わります。原稿がまとまった段階で、最新版と指定内容を見比べておきましょう。
- 写真の移動:カラーで見せたい写真が、指定したページに入っているか
- 白黒のページ:色付きの見出しや注記も白黒になってよいか。図表の区別は付くか
- 表紙まわり:表紙・裏表紙とそれぞれの内側の指定に漏れがないか
カラー用と白黒用でファイルを分けるか、元の色を残したデータを渡すかなど、入稿方法は依頼先の案内に合わせます。白黒への変換で写真の濃淡や文字の見え方が気になる場合は、印刷前にどのような校正で確かめられるかも相談してください。
西谷印刷では、会報・報告書などの本文や表紙の制作から、印刷・製本までご相談いただけます。「この写真はカラーで残したい」といった希望があれば、原稿と予定部数をお知らせください。対応できる仕様や費用を確認しながら、冊子の作り方をご案内します。
あわせて読む:冊子印刷の見積りの比べ方 / 会報に載せる写真の選び方
