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印刷データの入稿方法と注意点をまとめています。入稿時にご確認ください。

冊子印刷の見積り、金額以外に何を見る?
制作範囲と仕様の比べ方

2枚の見積書と青い冊子見本を机に並べ、条件を見比べるイメージ

見積書と冊子見本を見比べる場面のイメージです。実際の見積書・制作事例ではありません。

冊子印刷の見積書がそろったら、合計金額と一緒に「どこまでの作業が含まれるか」を見てみましょう。同じサイズ・ページ数・部数でも、本文や表紙の制作、修正、配送などの条件が違うことがあります。

会報や報告書を原稿から作りたい方にとって、印刷・製本だけの料金と、紙面の制作を含む料金は、そのままでは比べられません。見積書のどこを読み、何を聞いておくとよいかを紹介します。

本文・表紙の制作が含まれるかを見る

たとえば「A5・表紙込み16ページ・100部」という冊子でも、完成した印刷用PDFを渡す場合と、Word原稿から本文や表紙のデザインを依頼する場合では、必要な作業が変わります。

「印刷用PDF支給」は、印刷に使う完成済みのPDFを依頼者側で用意する、という意味です。原稿から紙面を作ってもらいたい場合は、制作費も含めた見積りになっているかを確かめます。

また、「データチェック込み」でも、見つかった不備の修正まで含まれるとは限りません。文字の切れや写真の粗さなどが見つかったとき、どちらが直すのか、印刷会社へ修正を頼む場合の費用は含まれるのかも聞いておきましょう。

原稿からの制作を頼むときは、本文の文字・写真・図表を配置する作業に加え、表紙のデザインも含まれているかがポイントです。写真の補正や図の描き直しが必要なら、その作業も伝えておきます。

費用の項目名は会社や見積書によって異なり、複数の工程をまとめている場合もあります。記載がない項目は、「含まれていない」と決めつけず、「本文のレイアウトと表紙の制作は、この金額に含まれていますか」と具体的に聞くと話が通じやすくなります。

表紙と本文の仕様を分けて比べる

制作の範囲がそろったら、出来上がる冊子の条件を見比べます。特に表紙と本文は、紙や印刷色が別々に指定されることがあるため、それぞれの欄を見ておきましょう。

冊子の仕様で見比べたい項目
項目確かめたい内容
サイズ・ページ数仕上がりのサイズと総ページ数が同じか。表紙込み・本文のみの表記の違いにも注意
用紙表紙と本文それぞれの紙の種類・厚さ
印刷色表紙・本文のどこがカラーで、どこが白黒か。表紙の裏側にも印刷するか
製本中央を針金で留める中綴じ、背をのりで固める無線綴じなど、綴じ方が同じか
部数同じ部数での見積りか。複数の種類がある場合は、種類ごとの部数

たとえば、一方は「表紙カラー・本文白黒」、もう一方は「全ページカラー」なら、金額だけでなく仕上がりも変わります。紙の名称や厚さの数字だけでは選びにくいときは、希望する見本を見せたり、紙見本について相談したりすると、仕上がりを考えやすくなります。

ページ数の表記が気になる場合は、表紙を含めた冊子のページ数の数え方も参考にしてください。

校正・修正は、方法と範囲を聞いておく

校正は、印刷前の紙面を見て文章やレイアウトを確かめる工程です。PDFで確認するのか、紙に出したものを受け取るのか、修正を戻して再確認する進め方はどうなるのかを聞いておくと、社内の確認予定も立てられます。

修正については、見積りに含む範囲と、追加費用を相談する条件を確かめます。制作が進んでから原稿を追加したり、図表を差し替えたり、紙面構成を大きく変えたりすると、費用や納品日に影響する場合があります。

まだ原稿が確定していないなら、見積りがどの段階の原稿をもとにしているかも確かめます。変更が出たときは、追加の作業に入る前に費用と日程を相談する、と決めておくと行き違いを防げます。

納品日と配送費までそろえて比べる

提示された日程は、原稿をいつ渡し、いつまでに印刷の最終承認をする前提なのかも見ておきます。「発送日」と「手元に届く日」は異なるため、会議や配布で使う日が決まっている場合は、必要な納品日が見積りの条件に入っているかを確かめましょう。

送料が含まれているか、税込・税別のどちらの表示かも合わせます。複数の拠点へ届けたい場合は、納品先ごとの部数と配送費を確認します。小分けの梱包や仕分けを希望するなら、その対応可否と費用も相談しておくと安心です。

条件が違っていたら、自分たちに必要な制作・印刷・納品を含めた内容で見積りを整えてもらいます。そのうえで金額と、自分たちで担う作業、希望日に間に合う進め方を比べると、依頼先を選びやすくなります。

参考:公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)「印刷発注担当者にも見積もりの内容を理解してもらおう」(印刷の工程と見積書の内容について)。