コラム
電子ブックを公開したあとに何を見る?
営業資料の閲覧状況を見直す基本
公開日:2026年8月7日
会社案内、商品カタログ、営業資料などを電子ブックで公開したあとは、読者が重要なページまで進んだか、問い合わせ先へのリンクを使ったかを見て、次の改訂に役立てられます。ただ、表紙の閲覧が多い、後ろのページが少ないという数字だけを見ても、どこを直せばよいかまでは分かりません。
この記事では、電子ブックを公開した営業・広報担当者や、資料を改訂する制作者に向けて、公開後に見る数字と、資料の改訂につなげる順番をご紹介しています。電子ブックへ入る前の案内経路ではなく、開いたあとのページの読まれ方に焦点を当てます。
公開後に見ておきたい4種類の情報
- ページ別の閲覧数:読者がどのページまで進んだか
- ページ別の閲覧時間:どのページが長く表示されたか
- リンクのクリック数:読者が問い合わせ先や関連ページへ進んだか
- ブック内の検索語:どの情報が探されているか
まず知りたいことと、それに合う数字
ActiBookの公式案内では、ページごとの閲覧数、リンクのクリック数、ブック内の検索語、ページごとの閲覧時間などを取得できるとされています。読者が重要ページまで進んだかを知りたい場合はページ別の閲覧数、問い合わせ導線の利用状況を知りたい場合はリンクのクリック数が手がかりになります。利用できる項目は、電子ブックサービス、契約プラン、公開方法や設定によって異なります。
電子ブック全体の閲覧が少ない場合は、資料の内容だけでなく、メール、Webサイト、印刷物から十分に案内されていない可能性もあります。電子ブックを開く前と後の数字を分けて考えると、入口となる案内方法と、電子ブック内の内容を別々に見直せます。最初は知りたいことを一つに絞ると、無理なく始められます。
印刷物から電子ブックへ入るまでの反応は「QRコード付き印刷物を配ったあとに」、ActiBookで取得できるデータの詳細は公式の「ActiBookの機能」で確認できます。
誰に、どのページを読んでほしいか
同じ会社案内でも、初めて会社を知る人が探すのは事業内容や特徴で、すでに相談を考えている人が探すのは対応範囲や問い合わせ先です。商品カタログでも、商品を探し始めた人と、候補を比較している人では重要なページが変わります。想定する読み手を一つか二つ挙げておくと、読み手ごとに重視するページがはっきりします。
表紙は対象を伝える、目次は必要な情報へ案内する、商品説明は特徴を伝える、仕様ページは選定条件を示す、問い合わせページは連絡方法を伝える。このように各ページの役割を言葉にしておくと、どのページの数字を見るかが決まります。資料全体で特に重要なページは一つか二つに絞り、すべてのページを同じ回数だけ読んでもらうことを目標にはしません。
ページの位置と役割も、数字を読む手がかりに
最初に表示される表紙や前半のページは閲覧数が多くなり、後半は少なくなることがあります。前半と後半の数字をそのまま比べるだけでは、後ろにあるページの必要性までは判断できません。後半の仕様ページは、その情報を必要とする読み手だけが進むページかもしれません。
閲覧時間が長いページも、関心を持って読まれたとは限りません。内容を理解するのに時間がかかった、画面を開いたままにした、といった可能性もあります。ページの位置、役割、閲覧数、閲覧時間、検索語を合わせて見ると、閲覧が少ない、または時間が長い理由を一つに決めつけずに済みます。
読んでほしいページまでの流れをたどる
重要なページへ進む前に閲覧が減っている場合は、重要なページそのものだけでなく、直前のページや目次にも目を向けます。目次の項目名だけで目的の情報だと分かるか、前のページから話題が自然につながるか、離れたページへ移動するリンクがあるかをたどります。
スマートフォンからの閲覧が多い場合は、文字の大きさ、表の見え方、リンクの押しやすさを、読み手と同じ画面で見ると、数字だけでは分からない読みづらさにも気づけます。公開前にPDF全体を整える方法は「見てもらえるPDF資料の作り方」、ここでは公開後の数字から改訂箇所を探す方法として分けてご紹介しています。
閲覧後の動きから、見直す場所を考える
問い合わせや関連Webページへ進んでほしい場合は、重要ページの閲覧数とリンクのクリック数を分けて見ると、読者がページへ進む前と、ページを読んだあとのどちらで止まったかを分けられます。重要なページまで進んでいない場合は目次やページ順、ページは読まれているのにリンクが使われていない場合はリンクの位置や説明文が見直し候補になります。
リンクは使われているのに問い合わせへつながっていない場合は、電子ブックの中だけでなく、リンク先の説明やフォームにも目を向けます。ただし、問い合わせ数の変化を電子ブックだけの効果とは決めつけられません。同じ期間の営業活動やWebサイトの更新も記録しておくと、ほかの変化と混同せずに振り返れます。
一度に直しすぎず、次に見る日を決めておく
見直し候補が複数見つかっても、表紙、ページ順、見出し、リンクを一度に変えると、どの変更が影響したのか分かりにくくなります。資料の目的に近い課題から一つか二つを選び、更新した箇所、更新日、資料の版を残しておくと、あとから比較しやすくなります。
更新後は、できるだけ同じ長さの期間、似た案内方法で比べます。閲覧が少ない場合は、短い期間の数字だけでは変化を読み取れません。次に数字を見る日を決めておけば、公開したままにならず、短い期間の数字だけで判断せずに済みます。
まとめ
電子ブック公開後に見直す順番
- 想定する読み手と、読んでほしいページ
- 知りたいことに合う数字
- ページの位置・役割と数字の関係
- 重要ページの閲覧状況とリンクの利用状況
- 今回直す一つか二つの箇所
- 更新内容と、次に数字を見る日
電子ブックの閲覧状況は、読み手を評価する数字ではなく、資料の構成を見直すための手がかりです。最初からすべてを変えようとせず、想定する読み手と重要なページを一つずつ照らし合わせると、次に直す箇所が見えてきます。
電子ブック化する資料の選び方と、元になるPDFの整え方は、次の記事で分けて紹介しています。
