コラム
Word原稿のページがずれるときは?
空行と改ページの使い分け
公開日:2026年10月23日

この記事の要約
- 章を新しいページから始めるには「改ページ」を使う。
空行を重ねる方法と違い、前の文章を直してもページの先頭から始められます。 - 小見出しと本文を離さない設定もある。
Wordの「次の段落と分離しない」が候補です。修正後は余分な白紙や空きも確かめます。 - 組版を頼むときは、残したい区切りを伝える。
元のWordと同じ内容のPDFを添え、章の開始位置などの希望を示します。
空行は、手前の文章と一緒に動く
Enterキーを何度も押して次のページへ進めると、文字の入っていない段落が間に並びます。その前の文章が増えれば空行も後ろへ押され、減れば前へ詰まります。見た目を合わせた時点ではよくても、原稿を直すたびに見出しの位置を調整することになりがちです。
改ページは「ここから新しいページを始める」という指定です。手前の文章を追加・削除しても、区切りの直後にある見出しを新しいページから始められます。ただし、前の章が長くなれば章の開始ページの番号は変わります。特定のページ番号に固定する機能ではありません。
空行で位置を合わせた場合
今年度の収入と支出を
ご報告します。
空行が押し出され、見出しの上に空きが残ることがあります。
見出しの直前で改ページした場合
今年度の収入と支出を
ご報告します。
新しいページの上余白のすぐ下から、次の章を始められます。
次の章が始まるページの模式図です。上側の余白や見出し前の間隔は、文書の設定に従います。
直すときは、空行と区切りを表示してみる
元のファイルを残してコピーを作り、Wordの[ホーム]にある[編集記号の表示/非表示]をオンにします。普段は見えない段落や改ページの位置が分かるので、見出しの手前がどうなっているかを調べられます。表示した記号は印刷には出ません。
- 見出しを次のページへ送るために入れた空行を、必要な範囲だけ取り除きます。
- 新しいページから始めたい見出しの、最初の文字の直前にカーソルを置きます。
- [挿入]タブからページを区切る項目を選び、改ページを入れます。項目名はWordの版によって[ページ区切り]や[改ページ]などと表示されます。
章の見出しなどの段落には、「段落前で改ページする」という設定を使う方法もあります。すでにその設定がある場所へ、さらに手動の改ページを重ねる必要はありません。
改ページを入れた後は、その前後を続けて見ます。余分な白紙や、見出しの上に残った空行がないかを確かめましょう。「セクション区切り」がある場合は、余白や用紙の向きなど別の設定に関わることもあるため、空行と一緒にまとめて消さず、役割を確かめてから扱いましょう。
小見出しを本文と離したくないときは
章全体を新しいページから始めたい場合と、ページの末尾に小見出しだけ残るのを避けたい場合では、必要な指定が違います。後者なら、見出しの段落に「次の段落と分離しない」を設定する方法があります。デスクトップ版のWordでは、[段落]の設定画面から指定できます。見出しと次の本文の間でページが分かれるのを防ぎます。
すべての小見出しに改ページを入れると、短い記事でもページが細かく分かれます。「新しいページで始める章」と「本文と一緒に読ませる小見出し」を分けて考えると、必要な区切りを選べます。
設定を変えても大きな空きが残る場合は、表や画像の配置、段落の間隔など、ほかの要因も考えられます。空行が原因とは限らないので、直らない箇所を示して相談する方法もあります。
組版を頼むなら、残したい区切りを伝える
印刷会社で冊子の紙面を組み直す場合、Wordのページ区切りをそのまま完成版へ引き継ぐとは限りません。仕上がりサイズや文字の大きさ、写真の配置が変わると、1ページに収まる内容も変わるためです。
そのため、「第2章は新しいページから始めたい」「この見出しと直後の表は同じページに載せたい」のように、仕上がりの希望を具体的に伝えましょう。原稿だけでは分からない、区切り方や配置の意図を共有できます。
Wordの見た目をできるだけ保って印刷したい場合は、その希望もお知らせください。提出するWord原稿から書き出したPDFもあれば、手元で見えているページの区切りや図表の配置を伝える資料になります。
原稿の体裁に迷う段階から、ご相談いただけます
西谷印刷では、Wordなどの原稿から、組版・DTP制作、印刷・製本までご相談いただけます。ご自身で細部まで整えてからでなくても構いません。今の原稿と、冊子の大きさ、どのように仕上げたいかをお知らせください。
あわせて読む:A4のWord原稿をA5冊子にする方法/冊子の見出しの整え方
参考:Microsoft 「Wordに改ページを挿入する」、「Wordで改ページを削除する」、「Wordで改行と改ページの設定を使用する」。機能名や操作画面は、ご利用の版・OSによって異なります。
