コラム
A4のWord原稿をA5冊子にするには?
縮小と組み直しの違い
公開日:2026年10月2日
原稿と冊子の大きさの違いを表したイメージです。実際の制作事例ではありません。
A4で作ったWordの報告書や会報を、持ち運びやすいA5の冊子にしたい。そんなときは、紙面をそのまま縮小する方法と、A5に合わせて文字や表を配置し直す方法があります。違いが出るのは、文字の読みやすさと仕上がりのページ数です。
たとえば、A4で11ポイントの本文をそのままA5へ縮小すると、約7.8ポイント相当になります。まずは細かな文字や表が、仕上がりの大きさでも読めるかを見てみましょう。
そのまま縮小すると、文字も約7割の大きさに
A4は210×297mm、A5は148×210mmです。A4の紙面をA5へ縮小する倍率は、縦横ともおよそ70.7%。文字だけでなく、表や写真、余白もほぼ同じ割合で小さくなります。
| A4原稿の文字 | 縮小後の大きさの目安 |
|---|---|
| 10ポイント | 約7.1ポイント相当 |
| 11ポイント | 約7.8ポイント相当 |
| 12ポイント | 約8.5ポイント相当 |
この数字は、同じ紙面を縮小した場合の計算上の目安です。読める大きさは書体や読む人によっても変わります。本文は読めても、表の注記やグラフの数字だけが小さすぎることもあるため、紙面の中で最も細かな部分にも目を向けます。
A4の1ページをA5の1ページに縮小するなら、原稿が20ページの場合、縮小した本文も20ページです。用紙が小さくなったからといって、ページ数が半分になるわけではありません。別に表紙を付ける場合や製本の都合で白紙を入れる場合は、その分も含めて数えます。詳しくは、冊子のページ数の数え方をご覧ください。
文字の大きさを保つなら、A5の紙面に組み直す
縮小すると読みにくい場合は、A5の紙面に合わせてレイアウトを調整する方法があります。本文の文字を読みやすい大きさに保ち、見出しや表、写真の位置を組み直します。長く読む報告書や、細かな表が多い資料では、こちらの方法も検討したいところです。
Wordの文書自体の用紙サイズをA4からA5へ変える操作は、印刷時にページ全体を縮小する操作とは異なります。文字サイズを変えずに用紙だけを小さくすると、1行に入る文字数や改行位置が変わり、ページの区切りも変わることがあります。画像や表は、幅や配置を個別に調整する必要がある場合もあります。
そのため、A4で20ページだった原稿が、組み直した後も20ページに収まるとは限りません。仕上がりのページ数は、文字の大きさ、余白、行間、図表の配置で変わります。希望するページ数がある場合は、原稿量と一緒に伝えておくと、文字を小さくする以外の方法も相談できます。
たとえば、横に長い表は項目の分け方を見直したり、写真と説明文を次のページへまとめたりする方法があります。綴じる側の余白も必要なので、余白を詰めるだけで収めようとせず、冊子を開いて読む場面を考えて整えます。
迷ったら、細かな表のあるページを紙に出す
縮小するか組み直すか迷うときは、本文中心のページと、細かな表や図のあるページを1枚ずつ縮小して試し刷りしてみましょう。画面では読めていた細かな文字が、紙に出すと読みづらく感じられることがあります。
縮小後の文字を試すなら、A4原稿から書き出したPDFを開き、印刷画面で倍率を約70.7%に指定します。小数を入力できない場合は、71%でも読みやすさを見る目安になります。プリンターや複合機でA4用紙に出力すれば、A5用紙を用意しなくても試せます。「用紙に合わせる」設定では指定した倍率と異なる大きさになる場合があるため、印刷前のプレビューも見ておきましょう。
本文を無理なく読めるか、表の数字や注記を追えるか、書き込む欄に十分な広さがあるかを見ます。読みにくい部分があれば、そのページを示して「本文の大きさは保ちたい」「この表は大きく見せたい」と伝えると、調整したい箇所が具体的になります。
A4原稿からの冊子制作をご相談いただけます
西谷印刷では、Wordなどの原稿から本文のレイアウト、表紙の制作、印刷・製本までご相談いただけます。今の原稿とともに、A5などの仕上がりサイズ、使う場面、部数、納品希望日をお知らせください。縮小で進めるか、紙面の組み直しが必要かも含めて、原稿を拝見します。
Wordファイルに加え、現在の見た目を確認できるPDFがあると、改行や図表の配置を照合する資料になります。最初の相談に向けて、ご自身でA5に直していただく必要はありません。
参考:Adobe 「PDF ページの拡大縮小またはサイズ変更」(印刷時の倍率指定)、Microsoft 「Wordで小冊子または本を作成する」(レイアウト変更時の画像・表の調整)。2026年9月28日確認。
