コラム
冊子の右綴じ・左綴じはどう選ぶ?
縦書き・横書きと表紙の向き
公開日:2026年10月13日
会報や報告書を作るとき、「右綴じと左綴じ、どちらを選べばよいのだろう」と迷うことがあります。基本の目安は、本文が横書きなら左綴じ、縦書きなら右綴じ。表紙のタイトルだけでなく、開いて読む本文の向きから考えます。
綴じる側が変わると、表紙や見開きの配置にも影響します。原稿を並べ始める前に知っておきたい違いを、図で見てみましょう。
表紙を正面から見て区別する
冊子を閉じ、表紙の文字が正しく読める向きで置いてみてください。左端を綴じていれば「左綴じ」、右端なら「右綴じ」です。
左綴じ
左端を綴じる
横書きの本文
右綴じ
右端を綴じる
縦書きの本文
中綴じ・無線綴じは、紙を針金や接着剤でまとめる「製本方法」の名前です。右綴じ・左綴じは「どちら側を綴じるか」の指定なので、別々に考えます。たとえば「中綴じで、左綴じ」と伝えれば、方法と方向の両方が分かります。
縦書きと横書きが混ざる冊子は、本文の流れから
横書きの活動報告の中に、縦書きの寄稿文が一つ入る。縦書きの会報に、横書きの収支表を載せる。こうした冊子では、一部のページに合わせて綴じ方向を変えるのではなく、本文全体をどう読み進めてもらうかで選びます。
たとえば、活動内容の説明が横書きで、写真や表も多い報告書なら、左綴じが向いています。縦書きの文章が続く会報なら、右綴じが候補です。縦横が同じくらい混ざる場合は、目次と本文の数ページを並べて、読む順序に迷わないかを見てみるとよいでしょう。
定期的に発行している冊子は、前号も手がかりになります。慣れた向きを引き継ぐのか、本文の書き方を変えるために綴じ方向も見直すのかを、原稿募集やレイアウトの前に決めておくと、あとからの組み直しを減らせます。
なお、表紙のタイトルが縦書きでも、本文が横書きなら左綴じにすることはあります。表紙のデザインと本文の書き方向は、必ずしもそろえる必要はありません。
表紙や見開きの配置も変わる
表紙と裏表紙を一枚につなげて作る場合、外側から見た配置は次のようになります。綴じ方向を途中で変更するときは、表紙と裏表紙が逆にならないよう、配置の見直しも必要です。
表紙・裏表紙を広げて、外側から見た配置
中央が綴じる位置です。背表紙の幅が必要な場合は、製本方法・用紙・ページ数に合わせた寸法も確認します。
本文も、見開きで読む順序が変わります。左綴じでは左のページから右へ、右綴じでは右のページから左へ読み進みます。二ページにまたがる写真や、説明と図を組み合わせたページは、つながりを見直す必要があります。
画面だけでは仕上がりを思い浮かべにくいときは、紙を二つ折りにし、外側に「表紙」「裏表紙」、内側に本文の見出しを書いてみましょう。表紙から開いて、予定している順に読み進められるかを試せます。
印刷直前に方向を変えたい場合は、表紙だけを差し替える前にご相談ください。ページ番号や余白など、どこまで直す必要があるかも含めて、原稿の状態を見ながら進められます。
相談には、本文の一部や前号を
印刷やレイアウトをご相談いただく際は、希望する綴じ方向と、本文が縦書き・横書きのどちらかをお知らせください。前号の現物やPDFがあれば、「前号と同じ向き」という伝え方もできます。
たとえば、こんな伝え方ができます
「本文は横書き中心なので、左綴じを考えています。縦書きの寄稿文が二ページあるため、そこも含めてレイアウトを相談したいです。」
綴じ方向が未定なら、本文の一部や前号など、手元にある資料からご相談いただけます。表紙案や、縦書きと横書きが混ざるページがあれば、その部分も添えると、迷っている点を具体的に伝えられます。
西谷印刷では、Word・PowerPointなどの原稿から、本文・表紙の制作と印刷・製本を承っています。
あわせて読む:冊子のページ数の数え方 / 目次とページ番号の付け方
参考:グラフィック「中綴じ冊子印刷 データ作成ガイド」(綴じ方向とページの配置)。入稿データの作り方は、ご依頼先の仕様に合わせてください。
