コラム
自分史を印刷・製本する前に
原稿・写真・年表のまとめ方
公開日:2026年8月10日
「自分史を本にしたい」と思っても、最初から長い文章を書こうとすると、どこから始めればよいか迷いやすいものです。思い出は年代順に浮かぶとは限らず、写真や手紙、仕事の記録なども別々の場所に残っていることがあります。
この記事では、ご自身やご家族の自分史づくりを考えている方に向けて、印刷・製本の仕様を決める前に、原稿、写真、年表をどのようにまとめると進めやすいかをご紹介しています。冊子の一般的な製本方法ではなく、自分史ならではの内容の集め方に焦点を当てます。
この記事でわかること
- 自分史で扱う時代やテーマの絞り方
- 年表を使って、書きたい出来事を見つける方法
- 写真や手紙などの資料に添えておきたい情報
- 未完成の原稿を印刷会社へ相談するときの準備
誰に、どの時代を残したいか
自分史は、人生のすべてを一冊に収めなくてもかまいません。まずは「誰に読んでもらいたいか」と「どの時代や出来事を中心にしたいか」を考えると、集める原稿や写真の範囲が見えてきます。
ご家族へ残す本であれば、幼少期の暮らし、仕事、家族との出来事などが候補になります。地域活動や趣味をともにした方へ渡すなら、その活動を軸にまとめる方法もあります。読む人と中心テーマが決まると、思い出をすべて同じ詳しさで書く必要がなくなり、大切にしたい場面へ文章量を使えます。
年表は、書き始める順番を見つける手がかり
年表は、完成原稿を作るための表ではなく、記憶と資料を結びつけるための下書きとして使えます。生まれてから現在までを細かく埋めるより、思い出せる出来事から書き足していく方が取りかかりやすくなります。
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自分自身の出来事
進学、就職、転居、結婚、仕事の節目、趣味を始めた時期などを書き出します。
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家族や周囲の出来事
家族の変化、地域の行事、暮らしていた町の様子など、記憶につながる出来事を添えます。
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残っている写真や資料
写真、手紙、賞状、日記、仕事の資料などが、どの時期に対応するかをメモします。
年がはっきりしない出来事は、無理に確定せず「昭和の終わりごろ」「転居の少し前」のような手がかりを残しておく方法があります。あとから写真の裏書きや家族の記憶と照らし合わせるための印になります。
一つの出来事を、事実・記憶・気持ちに分けてみる
年表に書いた出来事を文章にするときは、「いつ、どこで、誰と」という事実だけでなく、そのときに見たものや印象に残った言葉、今振り返って感じることを分けてメモすると、文章の材料が増えていきます。
たとえば転居について書く場合、年月と場所は出来事の骨組みです。引っ越しの日の天気、最初に見た町の風景、家族との会話は、その人らしい記憶になります。さらに、現在の自分がその出来事をどう受け止めているかを添えると、出来事の一覧だけでは伝わりにくい背景が見えてきます。
人名や年月など、正確さを確かめたい箇所は本文中で推測せず、原稿とは別に印を付けておくと、あとで確認する場所が分かります。
写真や資料には、あとから分かる情報を添える
古い写真や手紙は、それだけでも大切な記録ですが、冊子へ載せる段階になると、いつごろ、どこで、誰が写っているのかが分からなくなることがあります。写真そのものへ直接書き込まず、番号を付けたメモと組み合わせると、原稿との対応を保ちやすくなります。
写真・資料と一緒に残しておきたいメモ
- おおよその年代や季節
- 場所、行事、出来事の名前
- 写っている人と、そのときの関係
- どの章や出来事の近くに載せたいか
- 元の写真・資料を保管している場所
似た写真が何枚もある場合は、先に一枚へ絞らなくてもかまいません。「全体が分かる写真」「表情が分かる写真」のように候補の役割を書いておくと、ページ構成を考えるときに選びやすくなります。
原稿を章ごとに分けると、修正箇所を探しやすい
原稿は、一つの長い文書へ最初からまとめる方法だけではありません。幼少期、学生時代、仕事、家族、趣味など、章になりそうなまとまりごとに分けておくと、書き足したい場所や、写真を入れたい場所を探しやすくなります。
Word原稿であれば見出しを付け、ファイルを分ける場合は章番号と題名をそろえます。修正した日付や版が分かる名前にしておくと、古い原稿と最新の原稿が混ざりにくくなります。手書きの原稿や短いメモも、章や年代が分かる付箋・見出しを添えれば、内容をまとめる材料として使えます。
文章が途中の章と、写真だけが集まっている章が混在していても問題ありません。何がそろい、何がまだ決まっていないかが分かる状態を目指すと、次に手を付ける場所が見えてきます。
原稿が途中でも、冊子の形を相談できます
自分史のサイズ、ページ数、製本方法は、原稿と写真のおおよその量が見えてくると、より具体的に相談できます。最初から印刷仕様をすべて決めるより、「誰に渡す本か」「どの時代を中心にするか」「原稿と写真がどの程度あるか」を伝えられる方が、冊子の方向を話し合いやすくなります。
西谷印刷の自分史作成では、手書き・Word・メモなどの原稿や、写真・資料がそろいきっていない段階でもご相談いただけます。原稿づくりから相談したい場合と、すでに原稿がある場合では進め方が異なるため、現在の状態をそのままお知らせください。
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読む人と配布する範囲
ご家族、友人、活動仲間など、主な読者と必要部数の目安を考えます。
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中心にしたい時代やテーマ
人生全体か、仕事・家族・地域活動など特定のテーマかを伝えます。
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現在の原稿の状態
手書き、Word、メモ、録音など、どのような形で残っているかを共有します。
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写真・資料のおおよその点数
スキャンが必要な写真や資料がどの程度あるかを見ておきます。
まとめ
自分史づくりは、最初から完成原稿を書くことより、残したい時代や出来事を見つけ、年表、原稿、写真を少しずつ結びつけるところから始められます。誰に読んでほしいかが決まると、どの出来事を詳しく書くかも選びやすくなります。
冊子のページ数や製本方法は、内容のおおよその量が見えてから考えられます。原稿が途中でも、現在そろっているものと迷っている点を分けておくと、自分史の印刷・製本について相談するときの出発点になります。
自分史の原稿づくりから相談したい方へ
西谷印刷では、手書きやWordの原稿、写真などをもとに、原稿整理・デザイン・印刷・製本までご相談いただけます。現在そろっている素材と、ご希望の冊子のイメージをお聞かせください。
