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安否確認カードを使用する
防災訓練の準備チェックリスト
|始める前に決めておきたいこと

地域集会室のテーブルに、地図、青い資料ファイル、鉛筆を並べた防災訓練の準備風景

災害時安否確認カードは、玄関などに「SAFE(無事)」または「SOS(救助が必要)」の面を掲示し、地域や建物の見回りで状況を確認しやすくするカードです。カードを使った防災訓練は、配ってから当日の動きを考えるのではなく、対象とする範囲、実施する日時、担当する人などを先に決めておくと進めやすくなります。

準備を始める前に、「各世帯が決めた場所へ掲示できるか」「見回り結果を運営側へ引き継げるか」など、今回の訓練で確認する目的を一つか二つに絞ります。この記事では、訓練当日の手順そのものではなく、自治会・町内会・マンション管理組合などが、訓練の流れや案内文を作る前に決めておきたい5項目を紹介します。実際の運用は、地域・建物の防災計画と参加者の状況に合わせて各団体で決めてください。

始める前に決めておきたい5項目

  • 訓練の対象とする地域・建物・世帯
  • 実施日と、カードを掲示する時間帯
  • 配布・見回り・記録を担当する人
  • 参加や掲示が難しい世帯への対応
  • 記録の管理方法と、訓練後の振り返り方

訓練の対象範囲を決めます

最初に、自治会全域、町内の一部、マンションの棟・階など、どこまでを今回の対象にするか決めます。初めて取り入れる場合は、運営側が配布と見回りを無理なく行える範囲から試し、振り返りを次の訓練へ生かす方法もあります。

対象世帯数だけでなく、建物の入口、見回り経路、オートロックや共用部の扱いも整理します。カードを外から見られる場所へ掲示できるかは建物によって異なるため、管理規約や団体の運用に沿って掲示場所を決めます。対象世帯の一覧を使う場合は、必要以上の個人情報を載せない方法もあわせて検討します。

実施日と延期・中止の判断方法を決めます

訓練の目的と対象範囲に合わせて実施日を決め、カードの掲示と見回りを行う時間帯を整理します。運営責任者や各担当者が参加できるかも確認し、無理のない日程を選びます。

天候などで予定どおり実施できない場合に、誰が延期・中止を判断し、いつ、どの方法で参加者へ知らせるかも決めます。カードを出す時刻や当日の周知を含む具体的な進め方は「安否確認カードを防災訓練でどう使う?」で紹介しています。

役割分担を決めます

運営側では、カードと案内を配る人、当日に見回る人、結果を記録する人、全体を取りまとめる人を決めます。一人が複数の役割を担う場合も、誰がどこまで行うかを書き出しておくと、確認の重複や抜けを減らせます。

見回り担当ごとに棟・階・区画を割り当て、結果の報告先と、担当者が参加できなくなった場合の代わりを決めます。「SOS役」(訓練上、SOS面の掲示を担当する世帯)を設ける場合は、対象世帯と運営側が事前にその役割を共有し、実際の救助要請と区別できるようにします。

参加が難しい世帯への対応方針を決めておきます

訓練日に不在となる世帯、自分でカードを掲示することが難しい世帯、事前の案内を受け取りにくい世帯などがある場合は、参加方法を個別に整理します。たとえば、事前に不参加として運営側へ連絡する、家族や支援者が掲示を手伝う、掲示に代えて電話などで訓練への参加を知らせるといった方法から、団体と本人が無理なく選べる形を検討します。

未掲示の世帯を、すぐに安否不明や救助が必要な世帯として扱わないことも、運営側の方針として共有します。未掲示があった場合は、事前に決めた確認手順に従います。連絡先を預かる場合は、何のために使い、誰が管理し、いつ破棄・削除するかを本人へ説明し、了解を得ます。団体内に個人情報保護の規程がある場合は、その規程にも従います。

記録の管理者と振り返りの担当者を決めます

今回の目的に合わせて、訓練後に確認する観点を決めます。見回り記録に入れる具体的な項目や書類の形式は「防災訓練の案内文と記録用紙はどう作る?」で紹介しています。

記録を集めて管理する人、振り返りを行う日時、決まった改善点を次回の案内や担当分けへ反映する人まで決めます。氏名や連絡先を記録する必要があるかを見直し、紙とデータの保管場所・保管期間・破棄方法も事前に整理します。

まとめ

運営側の準備チェックリスト

  • 今回の訓練で確認する目的を決めた
  • 対象にする地域・建物・世帯を決めた
  • カードを掲示できる場所を確認した
  • 実施日と、カードの掲示・見回りを行う時間帯を決めた
  • 延期・中止の判断者と案内方法を決めた
  • 対象世帯数と役割に応じて、必要なカード・資料の数を確認した
  • 配布、見回り、記録、取りまとめの担当を決めた
  • 担当範囲と、担当者が参加できない場合の代わりを決めた
  • 参加や掲示が難しい世帯への対応方法を決めた
  • 未掲示世帯を扱う手順を決めた
  • 記録の管理者、保管場所、保管期間、破棄方法を決めた
  • 訓練後の振り返り日時と、次回へ反映する方法を決めた

すべてを一度に整えようとせず、最初は実施できる範囲から始め、訓練で見つかった課題を次回へ反映することが大切です。実際の災害時は、地域・建物の防災計画と関係機関の案内に従ってください。

当日の進め方と、参加者へ渡す案内文・見回り記録用紙の作り方は、次の記事で分けて紹介しています。

安否確認カードを使う訓練の流れを見る

案内文と記録用紙の作り方を見る

災害時安否確認カードの資料・無料サンプルを見る

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