コラム
安否確認カードを防災訓練でどう使う? 準備から振り返りまで
公開日:2026年7月30日
災害時安否確認カードを防災訓練に取り入れるときは、カードを配るだけでなく、いつ、どこへ掲示し、誰が見回るかまで決めておくことが大切です。手順が曖昧なままだと、掲示されなかった理由や、見回り後の記録方法が分からなくなります。
訓練の基本的な流れ
- 訓練日時、掲示場所、見回り担当を決める
- カードと使い方の案内を各世帯へ配る
- 当日は決めた場所へカードを掲示する
- 担当範囲を見回り、掲示状況を記録する
- 未掲示の理由や分かりにくかった点を振り返る
訓練前に「いつ・どこへ出すか」を決めます
最初に、対象となる世帯、訓練日時、カードを掲示する時間、掲示場所を決めます。玄関のドアノブや門など、見回る人が外から見つけられ、各世帯が無理なく掲示できる場所にそろえると、見落としを減らせます。
実際の災害時に掲示を始める条件は、地域や建物の防災計画に沿って決めます。訓練では開始時刻と終了時刻を別に案内し、住民や周囲の人が実際の救助要請と誤解しないよう、「防災訓練中」であることも事前に周知します。
配布時はカードと使い方の案内を一緒に渡します
カードを配るときは、訓練日時、掲示場所、どちらの面を表にするか、終了後に片付ける時刻を簡潔にまとめた案内を添えます。口頭説明だけにせず、各世帯が後から読み返せる形にしておくと、家族間でも使い方を共有できます。
掲示が難しい世帯や訓練日に不在となる世帯について、誰へ連絡するかも決めておきます。参加できないことと、助けが必要なことを同じ扱いにしないための準備です。
当日は決めた場所へカードを掲示します
災害時安否確認カードには、救助が必要なことを示す「SOS」側と、無事であることを示す「SAFE」側があります。訓練方法の一例は、各世帯がSAFE側を掲示し、必要に応じてSOS役の世帯を事前に決めておく方法です。主催者が決めた方法に従って表にする面を選び、玄関など事前に決めた場所へ掲示します。
防災訓練では、避難先や連絡先などの記入欄を空欄のままにし、主催者が決めた面を玄関へ掲示するだけでも、掲示と見回りの流れを確認できます。訓練後は各世帯で保管し、次回も同じカードを使う運用にできます。玄関付近や防災用品のそばなど、必要なときに取り出しやすい保管場所も案内しておきます。
見回りでは掲示の有無と表示面を記録します
見回り担当は、担当する建物や区画、回る順番、記録用紙を事前に用意します。記録項目は、部屋番号や世帯を識別する番号、掲示の有無、表示面、確認時刻、連絡の要否、備考を基本にすると整理しやすくなります。担当範囲を分ける場合は、記録の重複や抜けが起きないよう、境界も共有します。
訓練でカードが出ていない世帯を、すぐに「安否不明」や「救助が必要」と決めつけないことも大切です。不在、掲示忘れ、掲示場所の違いなども考えられるため、訓練で定めた連絡方法に沿って扱います。これは訓練時の扱いであり、実際の災害時は地域や建物の防災計画に従います。
訓練後は未掲示の理由と運用を振り返ります
訓練後は、参加世帯数だけでなく、案内文で分かりにくかった点、掲示しづらかった場所、見回りに時間がかかった区画、記録しにくかった項目を整理します。未掲示の世帯があれば、参加できなかったのか、手順が伝わっていなかったのかを分けて考えます。
振り返った内容を次回の案内文や見回り順へ反映すると、地域や建物に合った運用へ近づきます。一度の訓練で完成させようとせず、実際に動いて見つかった課題を少しずつ直していくことが重要です。
西谷印刷の「災害時安否確認カード」は、SOSとSAFEの両面表示、耐水性のあるLIMEX、団体名の名入れに対応しています。実物を見て訓練方法を検討したい場合は、商品ページから無料サンプルや資料を申し込めます。
