コラム
安否確認カードを防災訓練でどう使う? 準備から振り返りまで
公開日:2026年7月30日 / 更新日:2026年10月20日
この記事の要約
- 掲示の時間・場所・見回り範囲を先に決める。
訓練中であることを周知し、各世帯へ読み返せる案内を渡します。 - 当日は指定面を掲示し、担当者が記録する。
訓練では記入欄を空欄にした運用も可能です。記録の回収先まで共有します。 - 訓練の未掲示だけで、救助が必要と決めつけない。
決めた連絡方法で扱い、困った点を次回へ残します。実災害時は地域・建物の防災計画に従います。
訓練前に決める時間と掲示場所
対象となる世帯と訓練日時を決めたら、カードを出す時間と取り外す時間を案内します。掲示場所は玄関のドアノブや門など、外から見つけやすく、扉の開閉を妨げない場所を選びます。家ごとに掛けられる場所が違う場合は、見回る担当者にも伝えておくと見落としを防げます。
実際の災害時に掲示を始める条件は、地域や建物の防災計画に沿って決めます。住民や周囲の人が実際の救助要請と誤解しないよう、「防災訓練中」であることも事前に周知します。
カードには、読み返せる案内を添える
カードを配るときは、訓練日時、掲示場所、どちらの面を表にするか、終了後に片付ける時刻を簡潔にまとめた案内を添えます。口頭説明だけにせず、各世帯が後から読み返せる形にしておくと、家族間でも使い方を共有できます。
掲示が難しい世帯や訓練日に不在となる世帯について、誰へ連絡するかも決めておきます。参加できないことと、助けが必要なことを同じ扱いにしないための準備です。
当日は指定された面を掲示する
災害時安否確認カードには、救助が必要なことを示す「SOS」側と、無事であることを示す「SAFE」側があります。訓練方法の一例は、各世帯がSAFE側を掲示し、必要に応じてSOS役の世帯を事前に決めておく方法です。主催者が決めた方法に従って表にする面を選び、玄関など事前に決めた場所へ掲示します。
防災訓練では、避難先や連絡先などの記入欄を空欄のままにし、主催者が決めた面を玄関へ掲示するだけでも、掲示と見回りの流れを確認できます。訓練後は各世帯で保管し、次回も同じカードを使う運用にできます。玄関付近や防災用品のそばなど、必要なときに取り出しやすい保管場所も案内しておきます。
見回り担当が記録すること
見回り担当は、建物や区画ごとに回る順番を決め、記録用紙を用意します。部屋番号などの識別番号、掲示の有無、表示面、確認時刻、連絡の要否、備考を記録します。担当範囲の境界と、記録を集める相手も共有しておくと、重複や抜けを見つけやすくなります。
訓練でカードが出ていない世帯を、すぐに「安否不明」や「救助が必要」と決めつけないことも大切です。不在、掲示忘れ、掲示場所の違いなども考えられるため、訓練で定めた連絡方法に沿って扱います。これは訓練時の扱いであり、実際の災害時は地域や建物の防災計画に従います。
振り返りは、次回の案内や見回りに生かす
訓練後は参加世帯数だけでなく、住民と見回り担当が困った点を集めます。カードが出ていなかった場合も、不在だったのか、案内が伝わらなかったのかで、次に見直すことは変わります。
| 気づいたこと | 次回への反映例 |
|---|---|
| 掲示する時刻が伝わっていなかった | 案内文の開始・終了時刻を、見つけやすい位置へまとめる。 |
| カードは出ていたが、見回りで見落とした | 各世帯の掲示場所を確かめ、担当者へ共有する。 |
| 同じ世帯を重複して見回った | 担当する区画の境界を見直し、記録用紙にも示す。 |
一度にすべてを変える必要はありません。今回困ったことと次回の対応を一緒に残しておくと、担当者が交代しても準備を引き継げます。
対象範囲、実施日時、役割分担、参加が難しい世帯への対応など、訓練を始める前に運営側で決めておきたい事項は「安否確認カードを使用する防災訓練の準備チェックリスト」にまとめています。
配布する案内文と見回り記録用紙は、基本項目とPDFテンプレートの記事をご利用ください。
西谷印刷の「災害時安否確認カード」は、SOSとSAFEの両面表示、耐水性のあるLIMEX、団体名の名入れに対応しています。実物を見て訓練方法を検討したい場合は、商品ページから無料サンプルや資料を申し込めます。
