コラム
冊子の台割とは?
会報・報告書のページ配分を決める方法
公開日:2026年10月22日
この記事の要約
- 台割は、各ページに載せる内容を並べた配分表。
表紙と本文を分け、目次や奥付の場所も取っておきます。 - 中心となる記事や写真・図表に合わせてページを配分する。
全記事を同じ長さにせず、前号などを手がかりに原稿量を決めます。 - 2ページ続く記事が、見開きで並ぶかも確かめる。
記事の移動・追加で左右の位置が変わるため、変更後も確認します。
まず、本文に使えるページ数を確かめる
「12ページの冊子」と聞いて、12ページすべてに本文を入れられると思っていたら、表紙を含む数だった。こうした食い違いを避けるため、台割には表紙と本文を分けて書いておきます。
たとえば表紙まわり4ページ、本文8ページなら、合わせて12ページです。表紙まわりには、表表紙・その裏側・裏表紙の内側・裏表紙が含まれます。裏側を白紙にする場合も、そのページはなくなりません。
目次や発行情報をどこへ入れるかも、この段階で見ておきたいところです。記事だけで枠を埋めてしまうと、あとから必要な項目を足すために、記事を縮めることになります。数え方や綴じ方との関係は、冊子のページ数の数え方で詳しくご紹介しています。
伝えたい記事に、必要な広さを取る
下の例では、今回の中心となる活動報告に2ページを使い、行事予定や会計報告も分けて載せています。すべての記事を同じ長さにそろえる必要はありません。写真を大きく見せたい記事、表を読んでもらいたい記事など、内容に応じて配分を変えます。
表紙まわり4ページ + 下の本文8ページ = 全12ページ
- 1ページ巻頭あいさつ・目次発行のあいさつと掲載内容
- 2・3ページ活動報告写真と文章で伝える、今回の中心記事
- 4ページ会員からの寄稿一つの話題を1ページに
- 5ページ今後の行事予定日程・会場・申込方法
- 6ページ会計報告表と補足の説明
- 7ページ事務局からのお知らせ手続きや連絡事項
- 8ページ次号予告・編集後記・奥付発行情報を含めた末尾のページ
本文の番号を1〜8として考えた例です。表紙まわりの内容は別に決めます。配分は原稿量に合わせて調整できます。
「活動報告2ページ」だけでなく、「集合写真1点、作業中の写真2点、説明文」のように、載せたい素材もメモしておくと原稿を頼む際に役立ちます。写真や図表が増えれば、その分、文章に使える場所は少なくなります。
1ページに入る文字数は、冊子の大きさ、文字サイズ、段組みなどで変わります。前号の似た紙面を見本にしたり、代表的な1ページのレイアウトを先に相談したりしてから、執筆量の目安を決めると無理がありません。
一緒に見せたい内容は、見開きの位置も確かめる
2ページ分の場所を取っても、開いたときに左右へ並ぶとは限りません。左綴じで本文1ページ目を右側から始める冊子なら、2・3ページは同時に見えますが、3・4ページの間では紙をめくることになります。
左綴じ・本文1ページ目が右側の例。写真と説明を、同じ見開きで読めます。
写真と説明、図とその解説など、一緒に見てほしい内容は見開きで配置を考えてみましょう。白紙を数枚重ねて二つ折りにし、冊子の形にして番号を書き込むと、開いたときの位置を確かめられます。右綴じの場合など、左右の位置は冊子の作りに合わせます。
配分の変更で記事の開始が1ページずれると、左右の位置も変わります。記事の順番を動かしたときも、つながりを見直しておくと、見開きのつもりだった記事が分かれてしまうのを防げます。
収まらないときは、文字を縮める前に配分を見直す
原稿が集まると、当初の予定より長い記事が出てくることもあります。そのときは、文章を短くできるか、似た説明が別の記事にもないか、今回は載せず次号へ回せる内容があるかを検討します。
上の例で寄稿を4・5ページへ広げるなら、5ページの行事予定を7ページのお知らせとまとめる方法があります。これなら総ページ数は変わりません。日程や申込方法が読み取りにくくならないよう、文字の大きさや行間も見ながら、1ページに収まるかを確かめましょう。
ページを増やす場合は、綴じ方や見積りにも関わるため、印刷会社へ変更を相談します。台割を書き直したら、原稿をまとめる人やレイアウトを作る人とも共有しておきます。
ページ配分に迷ったら、原稿と一緒にご相談ください
西谷印刷では、組版・DTP制作から印刷・製本までご相談いただけます。載せたい内容、希望の総ページ数、前号の見本などをお知らせください。「この表に1ページ使いたい」「写真を大きく載せたい」といった希望も、紙面を考える手がかりになります。
参考:常翔印刷「ページ数の数え方」(台割表の役割・種類)、バンフー「冊子の作り方」(企画段階のページ構成)。
