コラム
冊子の奥付には何を書く?
会報・報告書の発行情報と連絡先
公開日:2026年10月21日
この記事の要約
- 奥付には、冊子名・号数・発行日・発行元をまとめる。
会報・報告書なら、読者が使える問い合わせ窓口も添えます。 - 発行元・編集者・印刷会社・問い合わせ先は、役割を分けて書く。
窓口には、担当者が交代しても使える電話や共有メールなどを選びます。 - 前号を使うときは、日付・号数・連絡先を更新する。
表紙との一致や連絡先を確かめ、原寸で文字の読みやすさも見ます。
会報の奥付に載せる内容
「この活動について、詳しく聞きたい」。以前の会報を読んだ人がそう思ったとき、奥付に連絡先がまとまっていれば、事務局へ問い合わせられます。
○○会 会報 第12号
- 発行日
- 2026年10月21日
- 発行
- ○○会
- 編集
- ○○会 広報委員会
- お問い合わせ
- ○○会 事務局
メール:[掲載用のメールアドレス]
団体名や窓口を置き換えて使うための例です。編集者や印刷会社などの掲載項目は、冊子に合わせて選びます。
会報・報告書をいつ発行するかは、団体内で決めて原稿に記します。原稿を渡す日や、印刷会社からの納品日と同じとは限りません。活動報告書では、報告の対象年度と発行年月が異なる場合もあります。
前号に奥付があれば、それを出発点にできます。新しく作る場合も、市販の本にある項目をすべて埋めようとせず、読者に伝えたい発行情報から考えてみましょう。提出先などが記載項目を指定している冊子は、その指定に合わせます。
発行・編集・問い合わせ先を区別する
発行元は、その冊子を発行する団体などを指します。印刷を外部へ依頼した場合でも、依頼先の印刷会社をそのまま「発行」と書くわけではありません。
広報委員会が原稿をまとめ、団体として会報を発行するなら、例のように「発行 ○○会」「編集 ○○会 広報委員会」と分けられます。印刷会社名も載せたい場合は、「印刷」の項目を設け、正式な社名を確かめて記載します。
連絡先には、冊子を受け取った人が実際に問い合わせられる窓口を選びます。役員や編集担当が交代しても使える事務局の電話番号、共有メールアドレス、問い合わせページなどが候補です。個人の携帯番号などを載せる場合は、配布先や配布後の利用も考え、本人の了承を得ておきましょう。
住所・電話・メール・Webサイトをすべて並べる必要はありません。読者に使ってほしい連絡手段を選び、窓口名と一緒に載せると、何のための連絡先かが伝わります。
末尾の余白に置く場合も、読める大きさで
短い会報なら、最終ページの本文の下に区切り線を入れ、その下へ奥付をまとめる方法があります。ページ数の多い報告書なら、末尾に奥付用のページを設ける形も考えられます。載せたい情報量と、冊子全体の構成に合わせて選びましょう。
奥付用のページを新たに足すなら、冊子全体のページ数にも含めて考えます。綴じ方によって作れるページ数に制約があるため、見積り後に追加する場合は、印刷会社へ早めに相談しましょう。
残ったスペースに押し込むために文字を小さくしすぎると、肝心の連絡先が読みにくくなります。項目を絞る、行を分ける、置く場所を変えるなどして、仕上がりの大きさでも読めるように整えます。長いメールアドレスやURLは、折り返したあとも文字の続きが分かるか、紙に出して見ておくと安心です。
前号を使うときは、日付と窓口を見直す
本文の修正に集中していると、奥付だけ前号のまま残ることがあります。印刷前には、表紙の冊子名・号数と奥付を見比べ、今回の発行日になっているかを確かめましょう。
団体名や部署名、編集者名も、現在の表記に合っているかを見ます。連絡先は文字の誤りだけでなく、その電話やメールを今も使っているか、Webの問い合わせ先が開けるかまで確かめたいところです。同じ冊子をPDFでも配る場合は、紙版と発行情報が一致しているかも見比べます。
組版から依頼するなら、奥付に載せたい項目と内容をWordなどにまとめて渡せます。前号の見本とともに「末尾の半ページに収めたい」「お問い合わせ先を読みやすくしたい」と希望を添えると、配置を相談しやすくなります。表紙側の情報は、会報・報告書の表紙に載せる内容でもご紹介しています。
本文から奥付まで、冊子の紙面づくりをご相談ください
西谷印刷では、Wordなどの原稿を冊子の紙面に整える組版・DTP制作から、印刷・製本までご相談いただけます。現在の原稿や前号の見本を添えて、制作を頼みたい範囲をお知らせください。
参考:国文学研究資料館・谷川惠一「奥付の読み方」冒頭の解説(奥付から分かる発行情報)。
