コラム
複写伝票の減感加工とは?
写したくない欄を決めるときの基本
公開日:2026年9月1日
更新日:2026年10月8日
減感加工は、複写伝票の指定した用紙・範囲に、文字が写らないようにする加工です。たとえば、社内メモは社内の控えに残し、お客様へ渡す控えには写さない、といった使い方ができます。
3枚目のメモ欄だけを写さない場合
ノーカーボン紙の複写伝票では、筆圧によって中用紙や下用紙の発色面に文字が現れます。減感加工では、その発色面の指定範囲に専用のインキを印刷し、文字が発色しないようにします。
次の例では、3枚目のお客様控えのメモ欄だけを減感しています。1枚目に書いたメモは2枚目には写りますが、3枚目には写りません。受付番号の欄は、3枚とも同じ内容を残せます。
1枚目:社内控え
ここに記入する
受付番号123
社内メモ担当へ連絡済み
2枚目:作業用
両方の欄が写る
受付番号123
社内メモ担当へ連絡済み
3枚目:お客様控え
メモ欄だけ減感
受付番号123
社内メモ
この欄には写りません
3枚目の破線部分が減感する範囲です。説明用の例で、用紙の役割や並び順は業務に合わせて決めます。
減感加工で止めるのは、上の用紙に書いた内容の複写です。1枚目へ直接書いた文字や、あらかじめ印刷された欄名・罫線が消えるわけではありません。
渡す相手に必要な情報を、欄ごとに考える
今使っている伝票があれば、記入後の1組を広げて、各用紙の渡し先と照らし合わせてみてください。相手に不要なメモだけでなく、業務に必要な番号や数量まで写らなくなっていないかを見ることも大切です。
同じ社内用でも、受付で残す情報と作業現場で必要な情報は違うことがあります。伝票全体でまとめて判断せず、どの欄を残すかを用紙ごとに分けると、必要な減感範囲が見えてきます。
「何枚目の、どの範囲か」を指示見本に
加工を依頼するときは、印刷用データとは別に、対象の用紙と範囲が分かる見本を用意します。減感する場所を色や斜線で示し、「3枚目・お客様控え」のように、用紙の順番と名前を添えてください。
上の例なら「3枚目のお客様控えは、社内メモ欄の記入部分全体を減感。受付番号欄は写す。1枚目・2枚目にはメモを残す」と伝えられます。
欄の一部だけを対象にする場合は、どこまでかを見本上で分けて示します。隣の欄との境界や、文字がはみ出しそうな場所も合わせて見ておくと、意図しない写り方を防ぐための相談ができます。
校正では、写したい欄も一緒に見る
対象の用紙を取り違えていないか、減感範囲が隣の必要な欄にかかっていないかを、指示見本と照合します。欄の位置や大きさを後から変えたときは、減感範囲の指定も同じ位置に合っているか確かめましょう。
画面や通常の校正紙では、実際に書いたときの写り方までは分かりません。試し書きで確かめたい場合は、実物見本で確認できるかを印刷会社へ相談しておくと安心です。
複写伝票の仕様を検討している方へ
既存伝票の写り方で困っている場合や、新しい伝票の仕様が決まっていない場合も、現在の伝票やラフ、各用紙の使い方をもとに、複写枚数や減感範囲をご案内します。西谷印刷へご相談ください。
