コラム
複写伝票の減感加工とは?
写したくない欄を決めるときの基本
公開日:2026年9月1日
複写伝票は、上の用紙へ書いた内容を下の用紙にも残せますが、その一部を特定の控えへ写したくない場合があります。そのようなときに使うのが「減感加工」です。
減感する場所を決めるには、先に各用紙の渡し先と、そこへ残す情報を分ける必要があります。この記事では、減感加工の仕組みと、伝票を作る前に決めておきたい内容を紹介します。
この記事でわかること
- 複写伝票の減感加工とは何か
- どの用紙のどの欄を減感するかの決め方
- 印刷会社へ伝えるときに必要な情報
減感加工は、一部の複写を止めるための加工
ノーカーボン紙の複写伝票は、筆圧によって中用紙や下用紙の発色面に文字が現れます。減感加工では、中用紙や下用紙の指定した範囲に専用の減感インキを印刷し、その部分が発色しないようにします。
上の用紙に書いた内容が消えるのではありません。たとえば3枚複写で3枚目の一部にだけ減感加工をすると、その欄は1枚目と2枚目に残り、3枚目には複写されません。複写を止める用紙と範囲を指定できるため、控えごとに必要な情報を分けられます。
各用紙の渡し先から、残す情報を分ける
まず、1枚目、2枚目、3枚目を誰へ渡し、どこで保管するかを書き出します。次に、伝票の項目を見ながら、それぞれの用紙に必要な情報と不要な情報を分けます。
たとえば、社内処理用のメモ欄をお客様控えには残さない場合、その控えのメモ欄を減感する方法が考えられます。どの欄を減感するかは伝票の用途によって変わるため、用紙全体を一括りにせず、項目ごとに判断します。
現在使っている伝票があれば、実際に記入した状態で各用紙を見比べると、不要な複写を見つけやすくなります。伝票を作り直す場合も、いま困っている写り方を具体的に伝えられます。
対象の用紙と範囲が分かる見本を用意する
減感加工を依頼するときは、印刷用データとは別に、「何枚目の、どの欄を写さないか」が分かる指示用の見本を用意します。減感する範囲を色や斜線で示すと、印刷されるデザインと区別して伝えられます。
欄の一部だけを減感するのか、罫線で囲まれた欄全体を減感するのかも指示用の見本に記します。隣の欄との境界が近い場合は、どこまでを対象にするかを見本上で分けて示します。
データだけでは使い方が伝わりにくいこともあります。現在の伝票、手書きのラフ、各用紙の役割をまとめたメモがあれば、仕様を検討する材料になります。
減感加工を相談するときに伝えたいこと
- 伝票の使い方:誰が記入し、各用紙を誰へ渡すか
- 対象の用紙:何枚目を減感するか
- 対象の範囲:どの欄を、どこまで減感するか
- 参考資料:現在の伝票、ラフ、印刷用データの有無
まとめ
減感加工は、複写伝票の一部を指定した用紙へ写さないための加工です。各用紙の渡し先を決め、項目ごとに残す情報を分けると、減感する用紙と範囲が見えてきます。依頼時は、対象の用紙と範囲を示した見本も用意しましょう。
複写伝票の仕様を検討している方へ
既存伝票の写り方で困っている場合や、新しい伝票の仕様が決まっていない場合も、現在の伝票やラフ、各用紙の使い方をもとに、複写枚数や減感範囲をご案内します。西谷印刷へご相談ください。
