コラム
トリアージタッグの色の意味とは? 赤・黄・緑・黒の区分を解説
公開日:2026年8月3日 / 更新日:2026年11月2日
この記事の要約
- 色は、その時点の診療・搬送の優先順位を示す。
赤は最優先、黄は治療が必要だが時間的猶予がある区分、緑は軽症などの区分です。 - 黒は、死亡または限られた医療体制で救命が極めて困難と判断された区分。
黒の表示は死亡宣告とは異なり、一般の人が色だけで死亡を確認できるものではありません。 - 状態の変化に備え、判定時刻と経過も残す。
実際の判定・使用は、所属組織の基準とマニュアルに従います。
訓練で使うタッグを準備する方へ、4色の意味と色帯の仕組みを紹介します。傷病者の判定手順は扱いません。実際の判定・使用は、所属組織の基準とマニュアルに従ってください。
赤・黄・緑・黒は、その時点の優先順位を示す
日本赤十字社の説明をもとに、4色の一般的な意味を整理しました。色は病名や治療内容そのものを表すものではありません。
| 色・区分 | 一般的な意味 |
|---|---|
| 赤・Ⅰ | 重症で、最優先で診療・搬送につなぐ区分。 |
| 黄・Ⅱ | 治療が必要ですが、赤より時間的な猶予がある区分。 |
| 緑・Ⅲ | 軽症、または軽い処置で対応できる区分。 |
| 黒・0 | 死亡、または限られた医療体制の中で救命が極めて困難と判断され、治療対象外とされる区分。 |
黄や緑に区分されても、状態が変われば再評価が必要です。また、黒色区分を付けることは死亡の宣告とは異なり、一般の人が色の説明だけで死亡を確認できるものではありません。
色帯の並びは、本体側から黒・赤・黄・緑
もぎ取り式では、本体に近い方から黒・赤・黄・緑の色帯が並びます。該当する色より下の帯を切り離し、判定された区分の色を最下部に残す仕組みです。
切り離す前
黄の区分を表示
黄が最下部に残ります。
色帯の構造を示す模式図です。傷病者を黄に判定する基準は示していません。切り取り方は、使用する実物とマニュアルで確かめてください。
区分が変わるため、判定時刻と経過も残す
傷病者の状態は時間とともに変わります。災害現場、救護所、搬送先などで再び評価する「再トリアージ」が行われ、その結果、区分が変わることがあります。
タッグには判定時刻・実施者・状態や処置を残し、次の担当へ経過を伝えます。区分が変わったときの追記やタッグの残し方は、組織の手順に従います。
記入欄や複写の受け渡しを練習する際は、トリアージタッグの使い方・書き方をご覧ください。
印刷の相談には、使用中のタッグや様式を
使用中の現物や様式をもとに、残したい記入欄・変更箇所をお知らせください。必要部数、希望時期、複写枚数、色表示、穴や紐の仕様も、分かる範囲で添えると相談が進みます。
西谷印刷では、トリアージタッグの仕様・名入れ・数量のご相談を承っています。
参考にした公的資料
公的資料の装着位置や控えの保管方法は、各機関の運用例を含みます。所属組織の最新のマニュアルを優先してください。
