コラム
クリアトナー印刷とは?
名刺・カードに光沢を加える表面加工とPP加工との違い
公開日:2026年5月26日
更新日:2026年10月8日
クリアトナー印刷は、透明なトナーを重ねて、印刷物に控えめな光沢を加える加工です。ロゴや柄などに使うと、カードを傾けたときに加工した部分が浮かび上がるように見えます。フィルムを貼って表面を保護するPP加工とは、仕組みも目的も異なります。
光の当たり方で、柄の見え方が変わります
クリアトナーは通常のカラー印刷の上に重ねます。色を付けるというより、つやの違いで模様を見せる使い方です。名刺やショップカード、はがきなど、手に取って見る印刷物で、さりげないアクセントになります。
たとえば、濃い色のカードに透明なトナーで葉の模様を入れると、正面では目立たなくても、角度を変えると模様が見えてきます。ロゴや写真の一部に載せるほか、用紙全体に光沢を加える使い方もあります。
濃い色と、ある程度の大きさのある柄が向いています
濃い色や、同じ色で広く塗られた面では、加工した部分とのつやの違いが比較的分かりやすくなります。白地や淡い色の上では目立ちにくく、細すぎる線や小さな文字も、期待したほど光沢が見えない場合があります。
仕上がりを考えるときは、画面上のデザインだけでなく、実際の加工見本を傾けて見るのがおすすめです。正面から見た印象と、光が反射したときの見え方を比べると、入れたい柄の大きさや範囲も考えやすくなります。紙や下地の色によって印象が変わるため、希望する用紙があれば一緒にご相談ください。
PP加工とは、光沢だけでなく目的で選ぶ
PP加工は、印刷物に薄いフィルムを貼り、全体の質感を変えたり、擦れや汚れを抑えたりする加工です。グロス・マットの違いは「PP加工の選び方」で紹介しています。
クリアトナーは、表面保護や防水を目的とする加工ではありません。「ロゴだけにつやを出したい」ならクリアトナーが候補になりますが、「手に取る回数が多いので表面を保護したい」なら、PP加工などを含めて検討します。全面にクリアトナーを載せても、フィルムで覆った状態にはなりません。
光沢を入れたい場所が分かる見本を添える
相談の段階では、デザインの写しに丸や色を付けて、希望する場所を示す方法もあります。印刷用データとは別の指示見本として用意すると、印刷する絵柄と加工範囲を区別して伝えられます。
例:カードの表面にある葉の模様へ、光沢を加えたいです。社名と連絡先には加工を入れず、裏面も通常の印刷にしたいと考えています。
最終的な加工用データの作り方は、入稿前にご相談ください。用紙、部数、必要な日、元データの有無も分かると、仕様を検討できます。小ロットで試したい場合や、加工範囲をまだ迷っている場合も、その希望をお知らせください。
